• HOME
  • 院長ご挨拶
  • 診療のご案内
  • 日帰り手術
  • クリニック風景
  • アクセス

当院では、主に以下の疾患に対し、日帰りにてレーザー治療を行っています。

網膜裂孔のレーザー治療

網膜裂孔とは、網膜に裂け目や穴が開いてしまった状態です。放置した場合、何も起きないこともありますが、その裂け目や穴に目の中の水が入り込み、網膜が剥がれる危険性があるため、裂け目の周囲の網膜をレーザーで焼き固め、網膜剥離の発生率を低下させます。 レーザー治療は外来で行うことができます。 尚、網膜剥離が起きてしまうと、レーザーではなく、入院手術での網膜剥離の治療が必要となり、治療後も視力障害が残ってしまうことがあるため、早めの治療が大事になります。

網膜裂孔の主な症状

視界に虫や糸くずみたいなものが現れ、視線を動かしてもついてくる(飛蚊症)

光が当たっていないのに、当たったように感じる(光視症)

網膜裂孔の周囲から網膜が剥がれると(網膜剥離)、見えない視野が出てくる


検査としては、細隙灯(さいげきとう)顕微鏡や眼底検査で診断がつきますが、眼底が観察できないような状況では超音波検査等が必要になることもあります。

糖尿病網膜症

糖尿病網膜症は、糖尿病により目の網膜に、出血や白斑が起こる病気です。初期から中期までは、多くは見えづらいなどの自覚症状は無く、重症になると視力が落ちたり、目の中に新しい血管(新生血管)が生じ、この新生血管はもろいため破けて出血したりします。かなり進行するまで自覚症状が無い場合も少なくなく、そのため眼科受診が遅れがちで、近年までは失明原因第1位でした。

糖尿病網膜症のレーザー治療

治療としては、網膜光凝固術が行われます。これにはレーザーが用いられ、通常は通院で行います。網膜光凝固術は主に網膜の酸素不足を解消し、新生血管の発生を予防したり、すでに出現してしまった新生血管を減らしたりすることを目的とします。光凝固は正常な網膜の一部を犠牲にしますが、全ての網膜が共倒れになるのを防ぐためには、やむを得ません。
この治療で誤解を生みやすいのは、今以上の網膜症の悪化を防ぐための治療であって、決して元の状態に戻すための治療ではないことです。まれに網膜全体のむくみが軽くなって視力が上がることもありますが、多くの場合、治療後の視力は変わらないか、むしろ低下します。網膜症の進行具合によって、レーザーの照射数や照射範囲は異なります。
網膜光凝固術は早期であればかなり有効で、失明を予防する大切な治療です。なお、レーザーで治療しきれない場合は硝子体手術となります。

急性緑内障発作のレーザー治療

急性の緑内障発作(急激に眼圧が上がり、突然の視力低下や眼痛、頭痛、嘔気、嘔吐などの症状が出現する)を起こしやすい原発閉塞隅角緑内障と原発閉塞隅角症が適応となります。
この疾患では、発作後に治療することも可能ですが、発作を起こす前の原発閉塞隅角症の段階で予防的に治療することができます。虹彩(茶目)の周辺部にレーザーで小さな円形の孔を開けて眼内の水の流れのバイパスを作るレーザー虹彩切開術(虹彩光凝固術:LI:laser iridotomy)をすることによって隅角を広げ、急性緑内障の発作を予防することができます。